【HS】新カードと3鯖レジェンド
Hearthstoneの新拡張パック『旧神のささやき』リリースから一月が経ちました。
新拡張の目玉ミニオン 『クトゥーン』
見た目にはステータスが貧弱ですが、10マナで出す時には信者ミニオンでバフがついていき・・・
しまいには桁外れな強さになります。
ということで、リリース直後は誰もがクトゥーンをメインに据えた新環境の始まりとなりました。
※クトゥーンの運用については随所で語られているので今回の私の記事では割愛します。
当初はクトゥーンを組み込んだデッキを模索する人が多かったのですが、数日経つと消えたカードを新カードに差し替えた既存のデッキがラダーに台頭するようになりました。
具体的にはアグロシャーマン、ミラクルローグ、パトロンウォリア、ZOOウォーロックなどですね。
そして、その中には私がずっと使ってきたテンポメイジの姿もありました。
ということで、今回はまずメイジの新カードについて一部紹介します。
・カルトのソーサラー
マッドサイエンティスト、フレイムキャノンが環境落ちしてパワーダウンしたテンポメイジでしたが、マッドサイエンティストに代わってカルトのソーサラーが新たな2マナミニオンとして登場しました。
本来はクトゥーン育成用途のミニオンですが、スペルダメージ+1を持っておりATK3とスタッツも十分。
何と言っても魔力の炸裂とのシナジーで序盤から4点火力が出るのが最大の魅力です。
序盤のタフネス4はインプギャングボスやトーテムゴーレムなど厄介なミニオンが多いんですよね。
テンポメイジは序盤からミニオンをたくさん出されると辛いデッキなので、除去が厚くなるのは助かります。
・カバルの魔導書
マナコスト5と重いですが、中盤以降に手札が尽きがちなメイジで貴重なスペルが確保できます。
カバルの魔導書で選ばれる3枚のメイジ系スペルは、全てデッキ外からランダムに選択されます。
なのでこんな事もあります。(逆に困ります)
・無貌の召喚師
6/5/5で場に出ながら3コストのミニオンを1体場に召喚。
ハースストーンには雄叫びにデメリットがある代わりにスタッツが高いミニオンがいるのですが、無貌の召喚師で場に出た場合はデメリットのある雄叫びを完全に無視できるので、丸得になります。
場合によっては場に出すだけで攻守を入れ替える事も可能。
平均的なお供のスタッツは「2.7/3.0」だそうなので、実質平均6/8/8ですね。
ただ、コストが重いので採用は構築によりけりという所。
・禁じられし炎
いわゆるX点火力スペル。
ミニオンにしか打てませんが、0マナでフレイムウェイカーを起動する事ができます。
余ったマナで自在に使う事ができるのでハンドに腐りにくいです。
使うと残っている全マナを消費してしまうので、処理順で融通が効かないことが稀にあります。
・狂えるフロストコーラー
フレイムウェイカーのパチモノ
せめてコスト4で2/4という貧弱なスタッツでなければ・・・。
・粉砕
凍結中のミニオンがいないと唱える事すら出来ない上に2マナかかる。ハンドに腐りやすいです。
そういう事情もあってこのスペルをわざわざデッキに入れる必要があるかは謎です。
一応実戦ではカバルの魔導書から出てきて使う場合があります。
という訳で他にもあるのですが、クラスカードに謎カードと有用な新カードが増えました。
これによりテンポメイジは何とか生き残る事に成功しています。
とはいえ、これだけだとマッドサイエンティストが抜けた穴はそのままで、秘策を張る戦術が大幅に弱体化しているので以前よりも相手の行動が制限できずプレッシャーが少ないデッキとなってしまっています。
実は、そんなテンポメイジを最終進化させる『神』のカードが今回実装されていました。
『希望の終焉 ヨグ=サロン』
自分が使用したスペルの回数分、ランダムな対象にランダムなスペルをヨグサロンが放つ。
つまり、呪文を使えば使うほどヨグサロンを出した時にボーナススペルが勝手に発動します。
この効果が何を意味するか?
逆転不可能な盤面から、大逆転する可能性が生まれます。
ヨグサロンは対象をランダムに選んでスペルを打つので一見相手にも平等なように見えるのですが、元々テキストで対象を選ばず発動するスペルが多いため、本人だけが得をするケースが多いです。
さらに、自分にとってボードが不利な状況で出せば基本的にメリットしかありません。
たとえ捻じれし冥界で場がクリアされたとしても、自分がミニオンを出してなければ損をするのは相手だけ。
つまり
失敗した所でどうせ不利だったんだしうまく転べば儲けもの!?
という理屈で不利な状況を選んで出すと実際にそうなりやすい訳です。
なんて素晴らしいカードなんだ!
なんて素晴らしい・・・・・・!
あれ・・・・・?
ということで(?)【S26】はヨグサロンテンポメイジを使っていました。
ただ、途中の環境の変化等もあり、結果から言うと今期はヨグ抜きテンポメイジでASIAレジェンド、EU・NAはヨグテンポメイジでの3鯖レジェンドを達成しました。
・ASIA
・NA
・EU
EUとNAサーバーでは一切課金していないため無課金レジェンドも同時に達成です。
これがハースストーンが課金大勝利ゲーではないということの少しの証明になればと思います。
・アジアサーバーのレジェンド到達時のデッキリスト
最終デッキの戦績分だとWINRATEは62%。
今期のアジアは計3回もランク1星5から転落してしまって非常に苦しみました。
最終的にアジアはヨグサロンを出す前に轢き殺されるアグロ環境だったので、滅多に出せないヨグサロンを抜いて普通にテンポメイジを組んでのレジェンド到達となりました。
この構築は6マナブリザードが特徴ですが、シャーマン相手にフレストが間に合わないのが採用理由でした。
受けのカードではありますが、ブリザードから場のミニオンが殴って次ターンリーサルという試合も多く、また6ターン目のAoEは相手に全く警戒されなかったため、想定以上に機能した一枚となりました。
5月中旬にテンポストームで人気デッキが発表された時期からアジアではハンター、ウォリア、シャーマン、ウォーロックにメタが偏り出し、凄まじく苦戦したシーズンでした。
・アジアランク5までのデッキリストと成績
アジアのランク5まではWINRATE59%と60%台にギリギリ乗れず。
「5/1~5/4」のデータなのですが、異様なウォーリアの多さが見て取れるかと思います。
魔導書2挿しでかつ全体的に重いリストなのですが、月初はまだ遅い環境だったので機能していました。
調子の悪くないこのデッキから徐々に速い環境になっていき、後々構築に悩む事になりました。
・NA&EUランク5までのヨグテンポメイジのデッキリストと成績
EUの成績は、ランク5まではWINRATE74%で到達と絶好調。
ランク20からたったの62戦でランク5に到達となりました。
そしてNAでも同じリストを使いましたが・・・
WINRATE56%とこの差は一体・・・。
時期的なメタの差やサーバーのレベルの問題なのか私のプレイがゴミか。
EU、NAのレジェンド到達までは、主に中国レジェンド3位到達のデッキリストを使いました。
6コスト以降がヨグサロンのみという思い切った構築とアイスブロックピン挿しが特徴。
中国の大会でも結果を出したデッキだそうですが、火力が豊富なデッキです。
軽すぎて不安になるのですが、いざ使ってみると軽い構築が速い環境とマッチしていました。
このデッキでまずはNAから。
ランク4前半からレジェンドまでの成績ですが、WINRATEは61%。
ローグとシャーマンには負け越しています。
ですが、数の多いハンターとウォーリアをかなり倒せました。
続いてEU。
なんとWINRATE70%でレジェンドに到達。
月末なので勝ちやすかったのと運も大分良かったと思います。
ただ、EUは人口がかなり多いのもあるので、プレイヤーの平均レベルが他より若干落ちるのかなとも。
ランク5以前も他鯖より勝てていたし、高ランクでも相手の謎のプレイが多かったりしたので。
2鯖ともミラクルローグに負けているのだけは腑に落ちませんが・・・。
【S26】シーズンを通して全体の成績
【S26】シーズン全体の勝率
全体での勝率は56%。
これに関しては、アジアのランク5以降でデッキを調整して迷走したのが響きました。
個人的に好きな秘策を入れた構築で250戦ほど試したのですが、勝率50%を切ってしまっていました。
やはりメイジの秘策はハンドから手動で張るにはコストが重く、デッキパワーが薄まってしまいます。
スタン落ちしたマッドサイエンティストが偉大だったというのが色々と試してみた上での結論です。
RIP マッドサイエンティスト・・・
ということで今期は3鯖全部でレジェンド達成です。
時間がかかるので、来月以降はアジア以外の鯖はやってもランク5までかなぁと思います。
気が向けば日本人が比較的に多いNAはレジェンドまでやるかもしれません。